上対馬総合センター内にあり古来より大陸文化の窓口として重要な位置あった対馬（上対馬町）の歴史と文化財を紹介しています。国指定史跡「塔の首遺跡（とうのくびいせき）」から出土した広鋒銅矛（ひろさきどうほこ）（複製）をはじめ遺跡の復元模型を展示しています。また、「朝日山古墳群（あさひやまこふんぐん）」（市指定史跡）、「経隈墳墓（きょうのくまふんぼ）」「コフノサエ遺跡」等の貴重な出土遺物を公開しています。そのほか漁具、農具、民具などの民俗資料、市内に生息する動物をジオラマで紹介しています。

所在地：長崎県対馬市上対馬町比田勝５７５−１

1905年（明治38年）5月27～28日。日露戦争末期の日本海海戦にて、日本の連合艦隊はロシアのバルチック艦隊を破りました。
この対馬沖で繰り広げられた日本海海戦を記念して地区住人により建立された記念碑です。この海戦の際、撃沈されたロシアバルチック艦隊のウラジミル・モノマフ号の水兵143名は、4隻のボートに分乗し、この地に上陸しました。戦況を見守る傍ら農作業をしていた農婦は、命からがら逃げ延びてきたこの水兵達を水の湧き出す泉へ案内し、夜は西泊の民家へ分宿させるなど、手厚く持てなしたといいます。題字の恩海義喬（めぐみのうみ、ぎはたかし）は、この話を聞き、心を動かされた東郷平八郎連合艦隊司令長官の親筆です。
（「戦争で死の海となった対馬の海が恩愛の海となった。対馬の人たちの義は気高いものだ」という意味を表しています。）

所在地：長崎県対馬市上対馬町西泊

世界軍縮会議の結果、廃艦となった軍艦「赤城」の主砲（「長門」「土佐」という説もある）をこの砲台に据えたもので当時は世界最大の巨砲でした。
豊砲台は、実戦では一度も発射することがなく、｢撃たずの砲台｣と言われたりもしますが、第2次大戦時に日本海側の都市に艦砲射撃による被害がなかったのは、対馬要塞の強力な火砲による威圧の効果が大きかったためです。
砲台入口まで車で行くことができ、入口の照明スイッチを押すと照明が30分間点灯するため、砲座・砲具庫・巻揚機室などの内部構造を安心して観察することが出来ます。

2024/7/26　豊砲台へのアクセス道路の法面崩落のため通れません。

所在地：長崎県対馬市上対馬町鰐浦

昭和期に建設された棹崎砲台は、棹崎公園として整備され、1997年には対馬野生生物保護センターが開館しました。
砲座跡はきれいに整備されています。
日本最西北端の碑もあり、みなさんの憩いの場となっています。

所在地：長崎県対馬市上県町佐護西里

日本海海戦で敗れたロシア艦隊の戦艦アドミラル・ナヒモフ号の主砲20.3cm連装砲が1920年に引き上げられ「茂木浜」に設置されています。茂木浜は対馬では貴重な天然の白砂浜です。

所在地：長崎県対馬市上対馬町琴１０９２